カヌレを最高に美味しく楽しむコツ~温度・ペアリング・保存法まで

カヌレを最高に美味しく楽しむコツ~温度・ペアリング・保存法まで

“外はカリッと、中はしっとり”という絶妙な食感と、ラム酒やバニラの香りが魅力のカヌレ。
フランス・ボルドー地方発祥の伝統菓子ですが、最近では「第2次カヌレブーム」として日本中で人気が再燃しています。
しかし、せっかく手に入れたカヌレを「どうやって食べたらいいか分からない」「次の日には固くなってしまった」など、うまく楽しみきれずにもったいない思いをした方もいるのではないでしょうか。

本記事では、カヌレを最高に美味しく食べるためのコツをたっぷりとご紹介!
温度による食感の変化や、飲み物との相性(ペアリング)、保存するときのちょっとしたヒントなど、幅広くお伝えします。
最後には、神戸北野のカヌレ&キャラメル専門店「Penheur(プノール)」で人気のアレンジアイデアも登場しますよ。
ぜひ参考にして、カヌレを思う存分味わってください。

1.あらためて知りたい、カヌレの魅力

カヌレの魅力

1-1.“外カリッ・中しっとり”の食感

カヌレ最大の魅力は、何といっても外側と内側のコントラスト。
砂糖や蜜ろうを使って高温でじっくり焼くことで、外は香ばしくカリッとし、中はもっちり&ふわっとした独特の食感が生まれます。
この“ギャップ”こそが、つい何個でも食べたくなる理由のひとつ。
プレーンタイプでも十分美味しいのは、この職人技が光る焼き上げ工程のおかげといえます。

1-2.ラム酒やバニラの香り

もうひとつの魅力が、ラム酒やバニラの豊かな風味。
カヌレは卵や牛乳、砂糖といったシンプルな材料を使いながら、洋酒やバニラで奥行きのある味わいを演出します。
ただ、最近は“お酒苦手派”の方向けに、ラム酒を控えめにしたタイプや完全にノンアルコール仕様のカヌレも登場。
お子様でも安心して楽しめる商品も増えています。

1-3.変化する味わい・進化系の広がり

従来はプレーン・ラム酒風味が主流でしたが、抹茶やほうじ茶、チョコレート、フルーツフレーバーなど“進化系”カヌレが続々登場中。
また、生クリームを詰めた「生カヌレ」や、半熟状のとろける口どけを追求した「半熟カヌレ」も人気を博しています。
こうしたバリエーションの豊富さが、カヌレブームの再燃を支えているといっても過言ではありません。

2.温度で変わるカヌレの食感

カヌレをさらに楽しむためには、「温度」をちょっと意識してみると新たな発見があります。
基本的にはお店から買ってきた状態(常温)で食べれば美味しいのですが、あえて“冷やす” or “温め直す”ことで、味わいがガラッと変化します。

2-1.常温のまま食べる

  • 外はカリッ、中はしっとりという“基本のカヌレ”を堪能したいなら、常温で。
  • 特に買った当日なら、焼き上げの香ばしさが残っていて最高です。

2-2.冷蔵して食べる

  • 冷蔵庫でしっかり冷やすと、カヌレの生地がぎゅっと締まり、しっとり&もっちり感が増します。
  • 常温で食べるよりも甘さ控えめ&さっぱりな印象になります。
  • 夏場や甘いものが得意ではない方にもおすすめの食べ方です。

2-3.軽くリベイク(再加熱)

  • 「温め方」は深掘りしませんが、あえてトースターやオーブンで1~2分ほど軽く加熱する方法もアリ。
  • 外側のカリッと感が復活し、まるで焼きたてに近い風味が楽しめるという声も。
  • ただし長時間の加熱は焦げの原因になるので要注意。“再加熱しすぎない”がポイントです。

3.カヌレ×飲み物のペアリングを楽しもう

カヌレ×飲み物

「カヌレ単体で食べる」だけでなく、好みのドリンクと合わせると、味わいがワンランクアップ。
以下の組み合わせをぜひ試してみてください。

3-1.コーヒーやカフェラテ

  • カヌレの甘さに、コーヒーの苦みが心地よいアクセント。
  • 甘めのフレーバーカヌレにも相性が良く、全体のバランスがちょうどよくなります。
  • ミルク感たっぷりのカフェラテなら、よりマイルドな仕上がりに。

3-2.紅茶・ミルクティー

  • ラム酒やバニラの香りが立つカヌレには、香り高い紅茶がよく合います。
  • 特に「アールグレイ」は柑橘系のフレーバーがカヌレのバター風味と相性抜群。
  • ミルクティー派の方は、やさしい甘みがカヌレを包み込み、満足感のあるティータイムに。

3-3.ワインやその他のお酒

  • 意外な組み合わせかもしれませんが、実は甘口ワインやミード(蜂蜜酒)、ブランデーやウイスキーと一緒に食べるカヌレも絶品です。
  • フランス菓子ゆえにワイン文化との親和性が高く、特にボルドー産の白ワインで合わせると“本場感”が増します。
  • パーティーシーンや特別な日にカヌレを取り入れるなら、ぜひお試しを。

4.カヌレの保存はどうする? 翌日以降も楽しむポイント

カヌレは当日中に食べきるのがベストですが、どうしても翌日以降に持ち越す場合は、保存の仕方をほんの少し工夫してみましょう。

4-1.常温保存

  • 購入後、当日中に食べきるなら常温でOK。
  • なるべく湿気の少ない場所に置き、密閉容器や紙袋などに入れておくと外側のカリッと感を保ちやすいです。
  • 直射日光や高温多湿は避けてください。

4-2.冷蔵保存

  • 翌日まで保管するなら、一個ずつラップで包んで冷蔵庫へ。
  • 翌日食べる際は、常温に少し戻して冷たさを取ってからいただくか、好みに応じて軽く温めるのも◎。
  • 生クリーム入りやチーズ入りなどの“生カヌレ”は必ず要冷蔵です。

4-3.冷凍保存(長期の場合)

  • お店や商品によっては冷凍保存も可能。
  • 食べる前日に冷蔵に移して解凍すれば、風味を保てます。
  • ただしカヌレの生地によっては冷凍NGの場合もあるので、商品説明をしっかりチェックしましょう。

5.Penheur(プノール)流アレンジ:冷やしカヌレ&アイス添え

冷やしカヌレ&アイス添え

神戸北野のカヌレ&キャラメル専門店「Penheur(プノール)」では、“冷やして食べる”カヌレを一押ししています。
普段は常温で提供するカヌレですが、あえて冷蔵庫にしばらく入れてから召し上がると、以下のようなメリットがあるのです。

① 甘さが引き締まる

ラム酒の香りが落ち着き、さっぱりとした口当たりに。特に暑い時期には好評です。

② フレーバーごとの個性が際立つ

抹茶やフルーツ、チョコ系など、多彩な味わいを展開するプノールのカヌレは、温度を下げることで風味の差をより楽しめます。

③ ほどよく“もっちり感”が増す

常温とは違ったもっちり食感に変化し、新鮮な驚きを感じられます。

さらに、ひんやりしたカヌレにバニラアイスクリームをちょこんと添えるアレンジもおすすめ。
温かいカヌレ×冷たいアイスの組み合わせが定番の“温冷スイーツ”ですが、あえて“冷カヌレ”ד冷アイス”にすることで、双方の甘さがしっかり絡み合い、濃厚な味わいが楽しめます。
ブルーベリーやストロベリーのソースをかけても美味しいですよ。

冷やして食べても美味しいカヌレはこちら

まとめ

カヌレは、購入してすぐ食べる“外カリッ・中しっとり”の王道スタイルが一番美味しい…と思われがちですが、温度の変化ペアリング次第で全く別の表情を見せてくれる、味わい深いスイーツです。

  • 常温で焼き立て感を楽しむ
  • 冷蔵で甘さ控えめ&キュッと締まった食感
  • 軽くリベイクして外側の香ばしさ復活
  • コーヒーや紅茶、甘口ワインなどお気に入りのドリンクと合わせる

こういった楽しみ方を覚えると、同じカヌレでも何度も“新鮮なおいしさ”を堪能できるのが魅力。
そして神戸北野の「Penheur(プノール)」では、冷やしカヌレやアイス添えなど、さらにユニークな提案もしているので、ぜひトライしてみてください。

「カヌレの魅力は食べ方によって無限に広がる」――そう実感できたら、あなたもカヌレ上級者の仲間入り。
ぜひいろいろなアレンジを楽しみながら、“自分だけのベストなカヌレライフ”を見つけてみましょう!

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